巻き爪

どんな症状?

巻き爪とは、本来ならまっすぐ伸びる足の親指(母趾)の爪が、まっすぐ伸びずに横方向へ”巻いて”
成長してしまう症状を言います。
母趾の爪周辺の肉に食い込んで痛みが発生したり、患部が炎症を起こしたりして靴を履いて歩くと
痛むなどの症状が出ます。

巻き爪を根本的に直すにはかなりの時間と忍耐が必要とされますが、痛みや炎症があれば毎日の
歩行の質の低下にもなりますので、根気よく対処して根治をはかりましょう。


巻き爪になる原因は? 

母趾の爪がまっすぐ伸びることが阻害されていることが、根本的な原因です。
そうなる原因として考えられるのは、

・靴に捨て寸(つま先の余裕)が確保されていない
・靴の中で足が前すべりりし、靴と母趾の爪が当たっている
・先のとがった靴、ハイヒールによって母趾が圧迫されている
・横アーチの低下(開張足)により母趾と靴の先が当たりやすい
・歩き方が母趾側に傾いているため歩行時に母趾が圧迫されやすい

といった、毎日の生活における足・靴・歩行の問題点です。

そのほか、歩行時に母趾に力が入っていない、爪の切り方が悪いこと(深爪)も
巻き爪となる要因とされています。


自然療法フットケアによるケア法は? 

まず、患部が炎症を起こしている場合は 病院の皮膚科などで、
炎症を抑える処置を受けていただきます(抗生物質の投与、患部への塗り薬など)。

その上で、自然療法フットケアによる対策ケアに入ります。
具体的には、

・先の細い靴、捨て寸不足の靴を日常歩行から排除
・足と靴のフィッティング改善により前すべりを防止
・ヒールを低くし、前足部への重力負担を軽減する
・3点アーチをインソールで人工的にサポート
・歩行矯正パッドと歩行レッスンで歩き方の歪みを修正
・横アーチテーピングで趾を使いやすくし歩行時に趾を意識
・爪の切り方を横に直線的に切り、深爪をしないようにする

これらの対策を徹底して行い、しばらく様子を見ます。
母趾の爪に前方向からかかっていた圧力が軽減し、母趾の爪が真直ぐ伸びようとするのを
妨げないようにすれば、自然に爪は巻かなくなっていきます。

徹底して圧力を取り除いてあげないと簡単には 回復しませんが、根気続ければこの方法で
きれいな爪を回復させることができます。期間の目安としては、4~8ヶ月程度です。
直った後も、爪への圧迫を防ぐようにしていれば再発の心配はありません。

病院や一部のサロンでは、ワイヤーや形状記憶シートを使った治療が行われていますが、
やはり時間は相当かかるようです。対症療法であるため、再発も覚悟しなくてはいけません。

せっかく時間をかけて直すのであれば、患部のみをターゲットにした対症療法ではもったいないと
思います。毎日の生活における「足・靴・歩行」の状態がトータルに改善される自然療法フットケアを
行う方が、得られるメリットが断然大きいからです。

痛みが耐えられない場合や炎症がひどい場合、それにすぐに直してしまいたい、という場合には
爪を切る手術が用いられます。からだへの負担の少ない手術法も出て来ていますのが、
再発リスクもありますので、よく説明を聞き、納得した上でケアの方法を選択してください。


自然療法フットケア講座の「足」「靴」「歩行」の根本ケア>>

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