外反母趾が進行したお客さまへの対応

 外反母趾のかなり進行されている方から問い合わせあり。
 指が他の指の上に重なっているようです。

 普段どおりの外反母趾ケアでいいのでしょうか?
 気をつけるべきところはありますか?

【スクールより】

以下の点に注意してください。

・テーピングの際、外反母趾を無理に引っ張らないこと
 痛みが出ない程度にすること
・立っているだけで痛い、MP関節に水が溜まっている、
 といった進行が進んでいるケースでは、
 自然療法フットケアでは対処できない可能性があります。
 その場合は整形外科の受診が必要かも知れません。
・進行がそこまで重度でなければ通常通りの外反母趾ケアを
 足・靴・歩行の3方向から行うことが適切です。

足の指の長い人の靴えらび

今日いらっしゃったお客さまですが、非常に足の指が長く、とくに人さし指が長く、
通常の靴の捨て寸では足りず、ひどいハンマートゥ&指タコ状態でいらっしゃいました。
開張足がひどく、かなり外だおれがひどい状態でしたので、横アーチパット+RWで調整しました。

こういった方の靴を選ぶポイント等を、是非教えてください。
また、指が長い方向けにお勧めの靴ブランドがありましたら、教えてください。

【スクールより】

足の指が長い場合には、
足長をオーバーサイジングして捨て寸を長めにとり、
靴の先のカーブを先送りして母指・小指の圧迫を避けます。

足長を余分にとることで足囲もその分ゆるくなりますので、
基本的に細めに設計された靴を選ぶことになります。
(その上でさらに甲で締めたり、ころしを入れたりの調整)
靴の先のカーブはあまり急でない方がよいです。

ブランドで言うと、スポーツ系になりますが
Reebokは指の長い人に向いていると思います。

パンプスでも「細長く」見える靴を探して、
足長をオーバー気味にして試足してみればいいでしょう。

個人サロンという仕事のしかた

せっかく技術を身につけたら、

ご自分の足・靴・歩行の改善や周囲の方のケアはもちろんのこと、

「できれば仕事につなげたい」

「それもできるだけ長く続けられる仕事に・・・」

といった声をよくお聞きするようになりました。

仕事といえば、サロン勤務(就職)というのが一般的ですが、

以下のような事情であまり長続きしないケースが多いようです。

・家事・育児・介護などで勤務時間が合わない

・土日・夜間の勤務を求められる

・お客様との関係が希薄でやる気が持てない

・1日の担当人数が多く体力的に厳しい

・ハードワークなのに給料が安い、自活できない・・・など

そこで、視点を変えて、

「個人サロン」という仕事の選択肢を考えてみます。

そうすると、さまざまな「働き方としてのメリット」が見えてきます。

何より、お客さまとの信頼関係をベースに自分の城を築き、

家事・育児・介護などとの両立が可能で、

マイペースで長く続けられる「定年のない仕事」なのが魅力です。

少しでもご興味をお持ちになりましたら、

当校ウェブサイトにくわしい解説を掲載しておりますので、

ぜひご一読くださいね。

●個人サロン開業のすすめ(新たな仕事の選択肢)
http://www.natural-footcare.jp/kouza/salonopen.html

●サロン開業中の卒業生インタビュー(体験談)
http://natural-footcare.jp/graduate/index.html

お問い合せやご相談などがございましたら、
どうぞご遠慮なく、どんなことでもお知らせくださいませ。

■お問い合わせフォーム
http://www.natural-footcare.jp/data/contact.html

トータルケアコース終了のお客さまへの対応

私のサロンでは自然療法フットケアのトータルケアコースを
5~8回ほどで設定しています。

歩行矯正パッドはとっても有効なものですが、
足が良くなったり歩行が安定してくると必要なくなるものですよね。
ということは、コースの終わりには取った方が良いものでしょうか?

症状やその足によっても違うと思いますが、
コース終了後のお客様にどのようにお伝えするのが的確か、アドバイスをお願いいたします。

【スクールより】

歩行矯正パッドに限らずインソールのセッティングは定期的に見直して
必要に応じて調整・変更するべきものです。従って、コース終了時に
一律に歩行矯正パッドは取ってしまう、というようなことではありません。

また、コースである程度足・靴・歩行の整備ができても、
時間の経過とともに足・靴・歩行に問題が生じる可能性があります。
(構造の悪い靴を買ってしまった、歩き方が変わった、など)

したがって、コース終了後は「足・靴・歩行の定期メンテナンス」
といった1回ごとのパックメニューを用意し(コース修了者限定)
半年ごと程度にお客さまにお知らせするようにします。

そこで問題が発見されればそのケアを行い、インソールは見直し調整し、
足の疲れを感じられているようならトリートメントをご提案する、
といった対応をします。

コースの後半くらいから、

「コースは終了後のセルフケアが大事」
「半年以内にかならずメンテナンスにいらしてください」
「せっかく良くなった足・靴・歩行の状態を良い状態のまま維持しましょうね」
「メンテナンスしないと、最悪また元の足・靴・歩行の悪循環に戻ってしまうことになります」

といった意識づけをきっちりインプットしておき、期日ごとにお客さまへ
メンテナンスの時期が来た旨お知らせする仕組みを作っておきましょう。

(悪くなってから来るのではなく、悪くなくても期日がきたら定期検査することの習慣化が重要です)

足の医療の広がりとそれを補完する自然療法フットケア

日本初の「足専門クリニック」が東京・表参道にできた、
というのが先日TVのニュースになっていました。

今までは病院の担当が細かく分かれていて、

外反母趾なら整形外科
巻き爪なら形成外科
むくみや静脈瘤なら血管外科
水虫やタコ角質なら皮膚科

と、わかりにくいものでした。

それが全部まとめてワンストップで診療してもらえるから、
「日本初の足専門クリニック」だと言う訳です。

しかし、よく調べてみると各分野のドクターを集めただけに思えますし、
それぞれが行う療法はこれまでと変わり映えしないもののようです。

また、初診の時間が15分しか取っていないのも気になります。
15分では「足しか見ない(靴・歩行は見ない)」というのが明らかです。

医療技術の発展・高度化には目を見張るものがあるのは間違いありません。

足の分野でも糖尿病や人工透析の患者さんのためのフットケアなどには、
まさにメディカルフットケアと呼ぶにふさわしい専門性があります。

しかし一般の足のトラブルになると、例えばタコや角質は削ったりするので
ドイツ式フットケアと変わりません。タコ・角質は自然療法で削らずに直す
ことができるのですから、病院に行くメリットがありません。

そのほかは、大体が「手術」というソリューションになってしまいます。
外反母趾にしても手術、巻き爪も手術、むくみにも手術です。

足の手術はどんどんコンビニ化していて、今後はより身近で手頃なものとして
おそらく広がっていくでしょう。

それにしても、病院のメインのソリューションが手術だということは、
例えばガンのように悪性腫瘍を取り除くのなら最終的な解決につながると
言えますが、足の場合は手術の後もずっと使っていくわけですから、

できるだけ手術を回避する保存療法・そしてやむを得ず手術を行った場合でも
その後の再発を防止するためのアフターケア(足・靴・歩行の環境整備)、

この2つがより重要になると考えられます。

そして、この2つに全くと言っていいほど手が回っていない、あるいは
実際のニーズにマッチしていないのが現在の日本の医療制度なのです。
(保険で作れるインソールが固くてつらい足底板、など)

自然療法フットケアは、
本来は手術にも薬品にも頼らない根本的なソリューションですが、

上記のように「手術」を真ん中に据えた場合にも、
その前段階と後段階において重要な役割を果たすことができる技術です。

これから足のトラブルはより深刻化していくことが予想されますが、

手術というソリューションが必要にならないようにする「予防的ケア」と
手術に至ってしまった方の足・靴・歩行の環境整備という「アフターケア」

の両面で自然療法フットケアの存在意義の大きさを痛感しています。

卒業生のみなさんも、足・靴・歩行の質の高い根本的ケアを提供する
自然療法フットケアのセラピストとして、しっかり貢献してくださいね。


自然療法フットケア(足・靴・歩行の根本ケア)


外反母趾・内反小趾など足のトラブル別対策ケア法

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