【Q&A】クルマ社会でのウォーキングセラピーの有効性

【ご質問】

私の住む地方は車社会で、東京の様に歩く…という習慣、意識があまりなく、ちょっとの外出時にも車を使います。

このような生活環境だと東京などのように、ウォーキングセラピーの効果は有効なのでしょうか。

 

【スクールより】

地方都市での「1人に1台」「ドアからドアまで」といった日常生活におけるクルマの浸透ぶりについては、よく見聞きしております。

そもそも「歩く」ということに関して問題は2種類考えられ、

1つには、歩くけれども歩き方が悪くて足のトラブルが発生するパターン

2つ目は、歩かないことによる全身の不健全性の増長

とが、あります。

東京など大都市圏では一般的によく歩く人が多く、歩き方のゆがみが大きく問題となりますが、やはり歩くのが嫌いな人も居て歩行不足による足の弱体化のトラブルに悩む方が居ます。

鉄道や地下鉄などが整備されていない地方都市では、クルマに依存するため、歩く機会が少なくなってしまう方の率はなおさら多いのでしょう。

歩かないことによるトラブルとは具体的には、コンニャク足、偏平足・開張足、冷え・むくみ、静脈瘤、筋肉・骨の脆弱化(骨密度低下など)をはじめ、動脈硬化、高血圧、糖尿病、内臓脂肪(メタボリックドミノ)、心肺機能低下、免疫力低下、など足のトラブルだけでなく全身の健康、どちらかといえば重篤な体調不全につながるものです。

これらの発生リスクを抑える、あるいはある程度進行したトラブルでも、回復改善するためには「正しく歩く」というプロセスがかならず必要となりますので、その際にウォーキングセラピーの技術が有効となります。

病院で診察を受ければ、かならず「歩きなさい」という指示が出ますが、どんな靴で、どんな歩き方で、どのように歩けばウォーキングが有効にからだの栄養となるのか、までは指導もケアもしてくれません。

そこを埋めるのが、自然療法フットケアの役割なわけです。

クルマ社会の地域においては、「日常歩行」というものを作り出すことがベストですが、それが難しくても休みの日にしっかりしたウォーキングを40分連続で行うなどして、ウィークデイの歩行不足を穴埋めすれば、深刻な体調不全を防ぐ効果は大きいはずです。

また、日常歩行が不足することから足からの血流の戻りが滞りやすいため、血流をサポートするためにトリートメントの役割も大きくなります。

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関連した情報としてコチラもご覧ください。

●ウォーキングをからだの栄養にするために
http://foot-care.jp/blog/archives/36

●歩行不足とリフレクソロジー
http://foot-care.jp/blog/archives/40

 

妊娠中の歩き方の注意事項

妊娠中の歩き方で注意することはありますか?
足腰に負担がかかるので、特にAFA式が有効だと思っております。

産後、赤ちゃんをおんぶ・抱っこして歩くときも
お母さんには負担がかかりますが、注意点を教えてください。

【スクールより】

まず、何よりも転ばないようにすることです。

そのために、つま先は少しでも上げること。むくみ対策にもなります。
靴はヒモをしっかり締めてフィットさせること。
ルーズなサンダルなどは歩行時には排除すること。

お腹が大きくなると、重心が後ろ寄りになり反り腰になりやすいので、
アゴを引いて、目線はやや下に。
HCからTCまではしっかり行い、趾にまで体重移動を心がけてもらう。
TOのかえし、はあまり意識しなくていいです。

ゆっくりでいいので、妊娠中も歩行を続けると母子ともに健康になります。

赤ちゃんをおんぶ・抱っこして歩くときも、
まず上記と同じで転ばないように注意してください。
抱っこして歩くのは両手が自由にならない上、反り腰になるので歩行には適しません。
(なるべく避けてもらう)

おんぶして歩く時は、目線をやや落として少し前屈みの姿勢で。
TOのかえし、はあまり意識しなくていいです。

タコは多少は削った方が結果が出る?

自身の足裏のタコ対策として、
靴選び・衝撃吸収剤の使用、テーピング等でケアを始めています。

3ヶ月~6ヶ月程かけて頑張ればタコが消える信じていますが、
硬くなったタコと踵のカサカサは削りながら(マシーンでも安全な対応です)
ケアを続けければより良い効果が出るのではないかと思ったりします。

全く削らないで自然療法だけで頑張った方がより良いでしょうか?

【スクールより】

削るケアを併用してもしなくても
おそらく大きな差はないと思われます。

ただ、よほどタコ角質がひどくて皮膚が肥厚しているなら
少し削るのはプラスに働くと思います。見た目にもいいですし。

逆に、削りすぎて皮膚を傷つけると直りが遅くなりますので
やり過ぎないように気をつけてケアを進めてくださいね。

外反母趾が進行したお客さまへの対応

 外反母趾のかなり進行されている方から問い合わせあり。
 指が他の指の上に重なっているようです。

 普段どおりの外反母趾ケアでいいのでしょうか?
 気をつけるべきところはありますか?

【スクールより】

以下の点に注意してください。

・テーピングの際、外反母趾を無理に引っ張らないこと
 痛みが出ない程度にすること
・立っているだけで痛い、MP関節に水が溜まっている、
 といった進行が進んでいるケースでは、
 自然療法フットケアでは対処できない可能性があります。
 その場合は整形外科の受診が必要かも知れません。
・進行がそこまで重度でなければ通常通りの外反母趾ケアを
 足・靴・歩行の3方向から行うことが適切です。

足の指の長い人の靴えらび

今日いらっしゃったお客さまですが、非常に足の指が長く、とくに人さし指が長く、
通常の靴の捨て寸では足りず、ひどいハンマートゥ&指タコ状態でいらっしゃいました。
開張足がひどく、かなり外だおれがひどい状態でしたので、横アーチパット+RWで調整しました。

こういった方の靴を選ぶポイント等を、是非教えてください。
また、指が長い方向けにお勧めの靴ブランドがありましたら、教えてください。

【スクールより】

足の指が長い場合には、
足長をオーバーサイジングして捨て寸を長めにとり、
靴の先のカーブを先送りして母指・小指の圧迫を避けます。

足長を余分にとることで足囲もその分ゆるくなりますので、
基本的に細めに設計された靴を選ぶことになります。
(その上でさらに甲で締めたり、ころしを入れたりの調整)
靴の先のカーブはあまり急でない方がよいです。

ブランドで言うと、スポーツ系になりますが
Reebokは指の長い人に向いていると思います。

パンプスでも「細長く」見える靴を探して、
足長をオーバー気味にして試足してみればいいでしょう。

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